明治時代、和歌山県紀伊半島沖で難破したトルコの軍艦エルトゥールル号の乗り組み員を紀伊大島の島民総出で救助した話です。初めて見る異国人に対し、島民は貧しいながらも、すべての食料を提供し、献身的に介抱したそうです。
「目の前にいる人を一人として死なせてはならない!そう思ったからだと思う。」生徒の感想です。
授業の初めにみんなで考えた、後藤健二さんの悲劇的な結末と対比し、当時の日本人の行動が際立って美しく、気高く、尊いことに思えました。
トルコ人の多くはこの事実を今でも忘れていません。昭和60年イラン・イラク戦争勃発時には、イランに取り残された200人以上の日本人に対し、トルコ政府は救援機を派遣し救出してくれました。
「エルトゥールル号のお礼です。」そう思ってくれたのでしょう。